藤麻美子式「丹田呼吸法セラピー」ミラクルレインボー・スクール

丹田呼吸法セラピー

3. 丹田呼吸法に関する歴史

平安時代に空海が中国(当時は唐の時代)に留学した際、恵果阿闍梨(けいかあじゃり)から後継者として胎蔵界・金剛界の全てを教わり、日本において密教を伝えるようにと言われたようですが、その中に丹田呼吸法の大切さが伝えられています。

恵果阿闍梨は空海に密教を伝授したあとすぐ亡くなられ、中国にいるお弟子さんたちには全く伝わっておりません。当時は20年という約束で中国に留学をしたにもかかわらず、空海は2年半という奇跡的に短い期間で稀有な体験をして帰国し、貴重な密教(お釈迦様の教えが元になっている)を日本に普及したようです。

また、江戸時代に白隠禅師という和尚が、どんな治療をしても治らない病気にかかりました。しかし、京都に住む仙人に懇願し治し方を伝授してもらい、病を完治させたという話が「夜間船話」に出てきます。その中に、丹田呼吸法でその病を治した話が記されております。

さらに、今から100年以上前、中村天風という方が当時不治の病であった重症の結核にかかり、治療のためにアメリカやヨーロッパに渡りました。高名な師の元で、病気の良くなる術と、人生哲学の研究を続けましたが、わからなかったそうです。

失意の中、日本に帰って死のうと思い船に乗ったところ、そこで偶然知り合ったインドの聖者に連れられヒマラヤの奥地で修行を行いました。悟りを開いた頃に はなんと病気が回復したそうです。その後帰国し心身統一法を日本で広めていきます。その教えの重要なポイントが丹田呼吸法のようで、結核や万病を治すだけ ではなく、心身を統一する、すなわち心を制することができると伝えられたようです。

日本の武術では、空手、なぎなた、合気道など、道がつくものはほとんど丹田を使いながら、技を競い合うようです。日本の武術にとても重要な場所が丹田です。

《藤麻美子 式呼吸法》

藤麻美子式呼吸法では、丹田を意識し、吐く方に重点をおきます。吸う、吐くの割合を1対2以上にし、吐きながら丹田を引き締めていきます。上述の中で伝えられた丹田呼吸法と比べると、共通点も多いようです。なりたい自分をイメージしながら毎日10呼吸以上の丹田呼吸法を継続して行うことで、3ヶ月以上続けていきますと、次章のような予想以上の効果がでてきています。